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RINSHO CLASS

臨書を掘り下げて学びたい方の特別クラス

 
九成宮醴泉銘


臨書とは

古典を手本とし、見ながら似せて書くことで点画の書き方を学ぶこと。
またその作者の書きぶりに触れて手本の書風を自分のものとして取り込むことを目的とすること。



書道の基本、それは古典の臨書です。古き良きものからその風を身体に取り込み、自分の書に反映していくことが目的です。
子供の頃に学んだ「書写・習字」との大きな違いはそこです。書を嗜む以上、一生臨書から離れる事はできない、と私は考えています。

では何故古典から学ぶのでしょうか。日本で使われている漢字は中国から来たものです。日本が日本として動き出す遥か昔に、既に中国では文字が生まれ、様々な形に変化して今の書体に受継がれてきました。今、書道のテキストとして私達が目にしている古典は、永い間にふるいにかけられ、良いものとして認められてきたものだけが生き残って来た訳です。そのくらいの歴史と、揺るぎない美しさや完成度があり、日本で美文字と認識されている書体のルーツにもなっています。それを学び、自分の身体に取り込むことは、作品に風格と品性を与えてくれることになります。昨今、色々な場面で筆文字を目にしますが、品の良さとはかけ離れたものも多く見受けられるのが実状です。せっかく書を学ぶのであれば、上品で風格のある作品が書きたいですよね。その為に古典の臨書という作業は欠かせないものと考えています。

臨書の階段

臨書と言っても奥が深く、自分の技術やレベルが上がると、今迄見えていたものとは違った景色が見えるようになります。それに応じて臨書の方法も変えていく必要があります。

形臨…形を法帖そっくり真似て書くことで、文字の骨格、バランス、特徴などを学び、法帖から線質を読み取り、さまざまな筆法を学ぶ。
意臨…形臨でしっかり学んだのち、そこに時代背景や作者の思惑や性質などを考えながら自分なりの解釈を加えて書く、または目的を持って書く。
背臨…形臨、意臨を繰り返しながらしっかり文字を覚え込み、その後法帖を見ないでその古典の雰囲気で書けるように訓練する(倣書)。創作への第一歩。

臨書は「これをやれば終わり」というものではなく、❶〜❸の間を時には戻りながら何度も繰り返し繰り返し継続していく事が大切です。さまざまな古典の要素を自分の体にしっかりと覚えさせながら、やがては「自分の作品」と言えるものへ昇華していくことが目標となります。古典との対峙は自分との対峙でもあります。それは自分が向上していきたいと思っている限り一生終わらないものと考えます。臨書部では、好きな古典を選んで徹底的に臨書を極め、作品作りに繋げていきます。書道経験者の方が対象ですが(初心者のかたはまずは一般部をお勧めしています)、ご希望があれば初心者のレベルから古典の学び方をご指導致します。

発表の場

臨書はスポーツで言えば基礎体力作りのようなものです。基礎体力がなければ試合に臨むことは難しいと思いますが書道も同じです。また、試合があるからこそそれに向けて地道な練習も頑張れるというもの。うらら書道教室では定期的に教室全体の作品展を開催して、臨書を作品制作へと繋げていく過程を経験することでモチベーションに繋げていきたいと考えております(次回2026年開催予定)作品制作はもとより、その中で仲間との交流も生まれ、また違った刺激や影響を共有しながら成長していくことができます。


古典の一例

*楷書…九成宮禮泉銘、雁塔聖教序、孔子廟堂碑、落花詩巻(小筆)、造像記など
*行書…蘭亭序、集字聖教序、蜀素帖、千字文、祭姪文稿、王鐸、張瑞図など
*草書・・・書譜、十七帖、自叙帖など
*隷書・・・曹全碑、禮器碑、など
※その他の古典についてはご相談ください

 

アトリエ粋墨iki 臨書部 <通学部>

入会金 5,000円
年会費 3,000円 (2クラス受講の場合5,000円)
■月謝 月1回 5,500円(税込)
※お道具代、教材費は別途かかります。

クラス・時間(一回2時間)
第2水曜日 13:30〜15:30 (残1)
第2土曜日 10:00〜12:00 (残2)
第3火曜日 13:30〜15:30
※別の週に変更になる場合もございます。


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